らんこです。
人生で一度は結婚してみましたが、あえなく断念して今はひとりです。
先日図書館で興味深いタイトルの本を見つけましたので、そのお話をば。
『結婚しなくていいですか。』
益田ミリさんの著書です。タイトルに惹かれて読んでみました。中は漫画形式なのでさらっと読めますが、なんだか心にジーンとくる作品だなぁと思いました。
主人公はすーちゃん。
すーちゃんは、カフェで働くおひとりさま。漠然と「これでいいのかなぁ~?」なんて考えながら毎日を過ごしています。すーちゃんが30代ということもあり、自分と重ねて読んでしまい、気づけば物語に入り込んでしまっていました。
ほんわかしたタッチの画で、難なく読めてしまうけれど、ところどころに「ハッ」としたり、「ドキッ」としたりするセリフやシーンが散りばめられていて、読むのが少し苦しいところもありました。が、概ね楽しめる漫画でした。
お友達のまいちゃん、さわ子さん。
すーちゃんの他にも、おめでた中のまいちゃんや、先輩のさわ子さん(介護に奮闘中)のお話も、自分の未来と重なる重なる…
私って今、自分ひとりの面倒を見るので手一杯なのに、親が要介護になったらどうなるんだろう…?とか、また結婚することはあるんだろうか…?とか、妊娠するってどういう感じなんだろう…?とか、いろいろ考えてしまいました。未知なる世界や…
現実の自分。
30代、おひとりさま。年収160万円前後。
1Kのアパートでひとり暮らしを満喫中。金融資産100万円程度。借金30万弱。(借金投資中)生命保険未加入。がん保険未加入。国民年金全額免除中。国民健康保険加入。月の給与は10万ちょい。自営業は不定給。(仕事がとれなきゃゼロですもんね)
健康状態は概ね良い。バツイチ。子なし。両親ともに健在。祖母が実家で両親と同居中。妹は既婚。妹旦那いい人。仕事は1年ごとの契約社員。次年度もクビにならない限り同じ仕事をしている予定。事務職。
とりあえず、あと数年はこのまま現状維持でも問題なさそう。
ありがたいことに両親ともにピンピンしており、実家は持ち家でローンを完済しているため、私が肩代わりする必要はなさそう。父は厚生年金加入者だったので、年金も割ともらえているみたい。ただ、全く働かないのは苦しいみたいで、週に3回ほどバイトをしています。母は現在専業主婦。祖母もすこぶる元気。
果たして、私、らんこには、存在価値があるのだろうか?
結婚しなくていいですか。という問いかけ。
30代。
世間では「結婚していて当たり前」という雰囲気が、余裕でまだまだあります。
私も一度は結婚を経験しましたが、「結婚=安泰・勝ち」とかそんなことは一切なく、実際、破綻しました。それも今思い返せば、いい経験だったと思えます。あの頃の私達は未熟でした。笑
親戚に会えば「結婚は?彼氏は?」と聞かれる30代。
モヤモヤとした気持ちを抱えがちな30代において、「結婚してもしなくても、どちらでもいいのだ。」という気持ちを持っていてもいいんだ。と思わせてくれるこの本に出会えたことは、とてもタイムリーだったなぁと思います。
幸せであるならば、どちらでもいいのだ。
結局のところ自由なのだ。
結婚する自由も、しない自由も、仕事を頑張る自由も、頑張らない自由も、やりたいことにチャレンジする自由も、やりたくないことはひたすらやらない自由も。
全ては尊重されるべきで、他人の「こうあって然るべき」という押しつけに屈しなくてもいいのである。
だって、自分の人生は自分のもので、その責任を取れるのは自分だけだから。
だから、結婚しなくてもいいし、してもいいのだ。
らんこは、そう思ったのです。だからこれからも、心のおもむくままに、好きなことややりたいことには、どんどん挑戦していきたいと思います!