らんこです。
クリスマスにケーキは買いませんでした。なぜならば、クリスマスが終わったらケーキが安く手に入ると信じていたから。そんなお話。
25日に食べなかったケーキ。
26日の仕事終わり。私はモーレツにケーキが食べたくなったのだ。そう、クリスマスケーキ!
なんでクリスマスにケーキを食べなかったかだって?
だって、25日は職場の先輩に連れられて焼肉に行ってたらふく食べ過ぎて、とてもじゃないけどケーキの別腹がなかったからである。
だから、26日の仕事終わりにふと思いついてしまったのだ。「あ!クリスマス終わったからケーキ安くなってるんじゃね?」ってことで買いに行くことにした。
ケーキを求めてスーパーへ。
仕事を17時過ぎに終えた私は、いそいそと近くのスーパーへ行った。そこで見た光景は…
お正月
だった。
え?切り替え早くね?(とは思ったが、1月1日は割と目の前である)
仕方がないので、次のスーパーに行くことにした。
スーパーMからスーパーSへ。途中、ケーキごときに熱くなるなんて…と言う考えが頭をよぎるも、一度火がついたらんこを止めることは、らんこにすらできないのである。
さぁ、到着だ。スーパーSの、数日前までケーキが積まれていたコーナーへ向かう。するとそこにあったはずのアフタークリスマスケーキたちは…忽然と姿を消していたのだ。
昼間、ヤフーニュースでケーキの廃棄に関するニュースを見て心を痛めたから、我こそが救世主ぞ!と、救いに来たというのに、なんと言うことだ…時、すでに遅しだったか…全て売れてしまったことを信じたいが、もしかしたら廃棄されてしまったのかもしれぬ…今度スーパーで働いている知人を問い詰めたいと思う。
そして今度はコンビニへ。
スーパーを2件ハシゴしてアフタークリスマスケーキに出会えなかったら、諦めればいいのに、一度火がついたらんこを止めることは、らんこにすらできないのだ。←2回目
アフタークリスマスケーキへの想いは募っていくばかり。
燃え盛る炎を抑えられなかった私は、コンビニFへと行ったのである。
そこには、クリスマス感を醸し出すパッケージをまとったシュークリームちゃんがいた。
いた。いたのだ。アフタークリスマス感を出したヤツが。しかし、私はケーキが食べたい。ケーキだ。クリスマス感満載のホールケーキを貪り喰いたいのだ。シュークリームちゃん如きではダメなのだ。
一度は手に取ったシュークリームちゃんをそっと陳列棚に戻し、涙をこらえながら、私はある決意をした。
そうだ!Jimmy'sへ行こう!
ここまできたら、もう、ホールのケーキが食べたい。
アフタークリスマスケーキというか、ケーキの呪いにかかった私は、Jimmy's(ジミー)*1に向かったのである。
ショーケースガラガラ事件。
コンビニから車を走らせ、到着したるはJimmy'sである。沖縄県民で知らぬ者はいないだろう。
はやる気持ちを抑え、平静を装いつつ店内へ入る。ショーケースを見るとそこは、隙間だらけであった。
(ク、クリスマスっぽいケーキが、ない…)
ショーケースだけでなく、スポンジケーキやパイが陳列される冷蔵ケースのところを見てみた。
(…ってか、スポンジケーキがねえっ!ってかケーキ少なっ!)
そう、クリスマスという戦いを終えた26日のJimmy'sは、満身創痍だったのである。
(くっ、これまでか…)
と思いかけたらんこだったが、思い直してショーケースを眺めまくること13分。(体感時間)勇気を出して、店員さんに声をかけた。
「すみません、ボストンケーキを下さい」
店員さんは慣れた手つきでホールのボストンケーキをショーケースから取り出し、箱に入れる準備をし始めた。そこでこんなことになろうとは。
「メッセージはいかがなさいますか?」
は?メッセージ?あ、そうか。ケーキなんてだいたい誕生日に買うもんね。そりゃそうだ。あ、じゃあ、ハッピーメリークリスマスって…ってオイオイらんこさんよ、世間でクリスマスは昨日で終わってるんだよ。今日そんなメッセージ頼むやつはいねぇよ。あ、え、えと、あの、あ、じゃあ、
「あ、お、おめでとうって書いて下さい」
一瞬、キョトンとした(ように見えた)店員さんは、すぐさま誕生日のメッセージを書くプレートの裏におめでとうとチョコペンで書いてくれた。
「ローソクは何本おつけしましょう?」
「…さ、さんぼんで」
「では、大きいの3本おつけしますね~」
そして、会計を終えたらんこは、自宅へ戻ってきた。
ホールケーキを前にして。
自宅へ戻ると急に冷静になった。
なんでひとり暮らしなのに、こんなでっかいホールケーキを買ってしまったんだろう。しかも「おめでとう」って。何がめでたいねん。しかもローソク要らんやろ。シンプルライフ目指してますゆーて、ムダなモンもらってきよって。
反省するも時すでに遅し。買ったもんは仕方ない。食べなければなるまい。
大人喰いだー!
せっかくなので、もらったローソクに火を灯し、あ、そーいや今月誕生日だったわ。と無理くりローソクとおめでとうの理由をこじつけて火を吹き消した。
それから、全部食べ切ってやるわ!とホールのケーキを取り分けもせず、フォーク1本を手に持ち、ボストンケーキに戦いを挑んだ。
結果は…惨敗だった。
まとめ。
そして私は気づいたのだ。
ケーキを定価で買ったという事実に。
売れ残りで安くなっているであろう、アフタークリスマスケーキを求めていたはずなのに、途中でホールケーキを食べたいという妄執に憑りつかれ、暴走してしまった女の成れの果てがこれである。
皆さまも、ケーキに憑りつかれないようお気をつけ下さい。
※ちなみに、ホールケーキの賞味期限は29日までなので、毎日少しずつ食べています。もちろん、お夕飯はケーキです。
※ちなみにちなみに、誕生日には、友達がコンビニLの素敵スイーツをくれました。美味しくいただきました。
*1:Jimmy's(ジミー)とは、沖縄県にあるケーキチェーン店である。アップルパイが美味しくておススメ。